-
TAOと導引 -人類の未来への役割-
¥1,320
『TAOと導引 -人類の未来への役割-』は、道家道学院学長・早島妙聴が2010年〜2012年に中国で開催された国際学会で発表し、大きな反響を得た論文をまとめた一冊です。日本語だけでなく中国語・英語の翻訳も併載した国際的価値を持つ三カ国語版(全79ページ)。 現代社会はストレス、環境問題、パンデミック、急速な技術革新など、かつてない複雑な課題に直面しています。本書は2500年前から連綿と受け継がれてきた「TAO(道)」の智慧と「導引術」という実践法が、これらの課題解決に不可欠であることを示しています。 なぜ「TAO」と「導引」なのか? 私たちは心と体の不調和、自然との分断という根本問題を抱えています。「TAO」は自然と調和して生きる哲学であり、「導引術」はその実践法です。単なる理論ではなく、体を動かし「気」を巡らせることで、哲学を身体レベルで体得できるからこそ、真の変化をもたらすことができるのです。 本書では無為自然の生き方を実現するには、まず肉体が無為自然になることが不可欠なのです。頭で理解するだけでなく、体で実感することで初めて、真の「TAO」に到達できます。 なぜ今、世界中でTAOが注目されているのか? 現代医学や科学技術の発展にもかかわらず、私たちの健康や幸福感は必ずしも向上していません。それは心身一如、自然との調和という根本的な視点が欠けているからです。世界的な気候変動や健康危機に直面する今、東洋の叡智である「TAO」と「導引」が持つ全体論的アプローチに、人類は再び目を向け始めているのです。 本書を通じて「TAO」と「導引」の本質を理解することで、日常生活の中で実践できる具体的な智慧を得られます。ストレスや不安に振り回されず、自然体で生きるための指針を得ることで、健康で充実した人生を送るための基盤が築けるでしょう。そして、それは単に個人の幸福だけでなく、社会全体、さらには地球環境との調和ある未来へとつながっていくのです。 - 現代社会のストレスから解放されたい方 - 東洋哲学・気功に関心をお持ちの方 - 心と体の健康を自然な形で取り戻したい方 - 持続可能な社会と人類の未来を考える方 - より深い自己理解と人生の智慧を求める方 - 「TAO」と「導引」の本質と現代的価値の理解 - 心身一如の健康観に基づく新たな視点 - 日常に取り入れられる「気」の活用法の基礎知識 - 複雑な問題に対する東洋的アプローチの智慧 - 人類共通の未来に対する希望と可能性 「TAOの無為自然の生き方をするには、肉体が無為自然になってこそ、はじめて本当の『無為自然』『老子』を感じる」と語ります。この鮮やかで力強い言葉に導かれ、「TAO」という大きくてとらえどころのないように感じられるものを、まるで手に取るように感じられるようになるでしょう。 論文集という性質上、決して簡単な言葉ばかりではありませんが、じっくり読み進めることで、「老子・TAO」と「気」の関係性、そして現代に「TAO」を学ぶ意義が明確に見えてくる充実の一冊です。
-
定本・東洋医学通史
¥11,000
定本・東洋医学通史 ー漢方・針灸・導引医学の史的考察 ・東洋医学の全体像を把握できる 本書は中国と日本の医学に関する膨大な文献を収集・分析し、漢方・鍼灸・導引を含む東洋医学の全体像を体系的に解説しています。断片的な知識ではなく、東洋医学の思想から実践までを網羅的に学ぶことができる貴重な機会です。 ・失われつつある伝統知の保存 東洋医学の智慧は長い歴史の中で育まれてきましたが、現代では失われつつある知識も少なくありません。本書は石原保秀氏と早島天來による幻の名著を復刻し、貴重な伝統知を現代に伝える文化的意義を持っています。 ・東洋と西洋の医学観の違いを理解できる 西洋医学が「病気の原因を特定し取り除く」アプローチを取るのに対し、東洋医学は「全体のバランスを整える」という異なる視点を持っています。本書を通じてこの根本的な違いを理解することで、より幅広い健康観を養うことができます。 ・自己健康管理の主体性を取り戻せる 現代人は健康を医療機関に委ねがちですが、東洋医学は自らの内なる力で健康を維持する術を教えてくれます。本書で紹介される導引法などは、日常的に実践できる自己健康管理法として今日でも価値があります。 ・図版で視覚的に理解できる 本書には多数の図版が添えられており、抽象的な概念や身体技法を視覚的に理解することができます。特に早島天來所蔵の貴重な図版は他では見ることのできない価値ある資料です。 ・歴史的展開を通じて医学の本質を考える機会になる 本書は単に技法を紹介するだけでなく、医学の歴史的展開を丁寧に解説しています。医学が時代や文化とともにどのように変遷してきたかを知ることで、医学の本質とは何かを考えるきっかけになるでしょう。 ・日本独自の医学発展の系譜を知ることができる 日本は中国から東洋医学を取り入れながらも、「皇漢医学」と呼ばれる独自の発展を遂げてきました。本書はその系譜を詳細に描き出し、日本文化の一側面を深く理解する手がかりを提供します。 ・「未病を治す」予防医学の思想を学べる 東洋医学の特徴の一つに「未病を治す」という予防医学の思想があります。病気になってから治すのではなく、病気になる前に体調の変化に気づき対処する考え方は、現代の予防医学にも通じる先見性を持っています。 ・絶版となっていた名著の復活 昭和54年の刊行以来、長らく絶版となっていたこの名著が、さらに内容を充実させた決定版として甦りました。東洋医学に関心を持つ人々が待ち望んでいた一冊を手に入れる貴重な機会です。 ・東洋医学の本質的な価値を再発見してほしい 本書を通じて、単なる代替医療ではない東洋医学の本質的な価値を再発見し、現代においても通用する普遍的な智慧として理解してほしいと思います。 ・心と体の一体性を実感してほしい 東洋医学では心と体を切り離さず、一体のものとして捉えます。本書を読むことで、心身の深いつながりを実感し、心の状態が体に、体の状態が心に影響することを体験的に理解してほしいと思います。 ・自然との調和の大切さを理解してほしい 東洋医学の根底には「自然との調和」という思想があります。本書を通じて、自然の一部としての人間という視点を取り戻し、環境との調和の中で健康を考える姿勢を持ってほしいと思います。 ・現代医療と東洋医学を統合的に活用できるようになってほしい 東洋医学と西洋医学はそれぞれ強みと限界があります。本書を読むことで両者の特性を理解し、状況に応じて最適な医療を選択・組み合わせて活用できる視点を持ってほしいと思います。 ・自分自身の健康に対する主体性を高めてほしい 現代人は健康を専門家に委ねがちですが、本書を読むことで、自分の健康は自分で守るという主体性と、そのための知識と技術を身につけてほしいと思います。 ・東洋的な時間感覚と季節感を取り戻してほしい 東洋医学では時間や季節の変化に合わせた養生法が重視されます。本書を通じて、現代の忙しさの中で失われがちな自然のリズムと調和した生活を取り戻してほしいと思います。 ・健康の本質について深く考える機会になってほしい 単に病気がない状態だけが健康ではありません。本書を読むことで「真の健康とは何か」について深く考え、心身ともに充実した状態を健康と捉える視点を持ってほしいと思います。 「定本・東洋医学通史」は単なる医学書ではなく、人生の指針となり得る一冊として、多くの方に手に取っていただきたい本です。東洋の伝統に裏打ちされた智慧が、現代を生きる私たちの健康と幸福に新たな光を投げかけてくれることでしょう。
-
定本「老子道徳経」の読み方
¥11,000
定本「老子道徳経」の読み方 人生を最高に生きる81章 ・混迷する現代社会に必要な羅針盤だから 現代社会は物質的豊かさを追求する一方で、心の平安や本当の幸福を見失いがちです。老子の教えは、この混迷した時代において私たちの行く先を照らす光となります。物事の本質を見極め、真の幸福とは何かを示してくれる羅針盤が必要だからこそ、この本を読んでほしいのです。 ・「我執」から解放される鍵を手に入れるため 私たちは知らず知らずのうちに「我執(がしゅう)」—物欲、禁欲、独占欲—に縛られています。何かを所有し、支配し、執着することで、かえって不安や不満を抱えてしまうのです。老子の教えは、この執着から解放され、心の自由を取り戻すための鍵を提供します。 ・人生の本質的な問いに向き合うきっかけになるから 「何のために生きるのか」「本当の幸せとは何か」—こうした根源的な問いに、老子は2500年前にすでに深い洞察を示していました。この本は単なる知識や教養ではなく、あなた自身の人生の根本に関わる問いに、真摯に向き合うきっかけを与えてくれます。 ・複雑な社会でシンプルに生きる知恵を得るため 情報過多で複雑化した現代社会では、何が本当に必要で何が余計なものなのか、判断することすら難しくなっています。老子の教える「無為自然」の考え方は、複雑な状況の中でもシンプルに本質を見極め、余計な労力を費やさず生きる知恵を与えてくれます。 ・逆説的思考によって固定観念から自由になるため 「弱きものは強きものに勝る」「知ったつもりになることが最大の無知」など、老子の教えには常識を覆す逆説的な智慧が満ちています。この逆説的思考は、私たちの固定観念を打ち破り、物事を多角的に見る力を養います。今の社会で成功するには、この柔軟な思考が不可欠です。 ・ストレス社会で心の平安を取り戻すため 競争、評価、締め切り—現代社会はストレスの連続です。老子の教えは、こうした外的プレッシャーに流されず、内なる静けさを保つ術を教えてくれます。この本を読むことで、どんな状況でも心の平安を保つ強さを身につけることができるのです。 ・対立を超えた調和の思想を学ぶため 現代社会では対立や二項対立的な考え方が蔓延していますが、老子は「道」においてはすべてが調和し、一体であることを説きます。勝ち負けや優劣を超えた調和の思想は、分断の進む現代社会において、人間関係や社会の在り方を見直す重要な視点を提供します。 ・老子の難解な教えが現代語で理解できるから 老子道徳経は本来、極めて難解な書物です。3000を超える注釈書が存在するほど、解釈が多岐にわたります。本書は早島天來が老子の教えを「身を以て体し」た上で、現代人にもわかりやすく読み解いています。難しい古典をアクセスしやすくした点で、この本の価値は計り知れません。 ・今を生きる力を古典から汲み取るため 老子道徳経は約2500年前の書物ですが、その教えは古びることなく、むしろ現代社会でこそその価値が高まっています。本書を通して、古典から今を生きる力を汲み取ることができます。古いものを知ることで、新しい自分と出会える喜びを体験してほしいのです。 ・自分自身との対話を深めるため 最終的に、この本を読むことは自分自身との対話を深めることに繋がります。老子の教えと自分の生き方を照らし合わせ、自己理解を深めることで、あなた自身の「道」を見出す助けとなるでしょう。本当の自分と向き合い、自分らしく生きるための指針として、この本を手に取ってほしいのです。 ・物質的執着から解放され、心の豊かさを知る人に 物を持つことや地位を得ることへの執着から解放されて、心の豊かさこそが本当の幸福であることを実感できる人になってほしい。何もない状態こそが最も満ち足りているという逆説を体験できる人に。 ・困難に直面しても柔軟に対応できる「水のような人」に 老子は「最上の善は水のようなもの」と説きました。水は最も柔らかいものでありながら、時間をかけて岩をも穿つ強さを持ちます。この本を読んで、どんな状況にも柔軟に適応し、強靭さと優しさを併せ持つ「水のような人」になってほしい。 ・社会の常識や固定観念に縛られない自由な思考を持つ人に 「常道」にとらわれず、自分自身の目で世界を見ることができる人になってほしい。世間の評価や社会の常識に振り回されるのではなく、本質を見極め、自分の内なる声に従って生きる勇気を持つ人に。 ・人と競争するのではなく、自分自身と向き合う人に 他者との比較や競争ではなく、昨日の自分より今日の自分が少しでも「道」に近づいているかどうかを大切にする人になってほしい。外部の評価ではなく、内なる成長を喜べる人に。 ・調和と共生の精神で他者と関わることができる人に 勝ち負けや損得勘定ではなく、互いの違いを認め合い、調和と共生の精神で他者と関わることができる人になってほしい。対立を超えて、一体感の中で生きる喜びを知る人に。 ・生きる知恵を日常の中で実践できる人に 知識として理解するだけでなく、日々の生活の中で老子の教えを実践できる人になってほしい。買い物、仕事、人間関係など、すべての場面で「無為自然」の精神を活かし、智慧ある選択ができる人に。 ・内なる静けさと平安を保ちながら行動できる人に 外界の騒がしさに心を乱されず、内なる静けさと平安を保ちながら必要な行動ができる人になってほしい。「動中の静」を体得し、忙しい現代社会の中でも心の軸をぶらさない強さを持つ人に。 この「定本『老子道徳経』の読み方 人生を最高に生きる81章」が単なる古典の解説書ではなく、現代を生きる私たちの人生をより豊かに、より自由に、より本質的に生きるための指南書であることがお分かりいただけたでしょう。物質的な価値観が優先される現代社会だからこそ、2500年前の老子の教えが新鮮な響きを持って私たちの心に届くのです。