2021/09/24 16:18
この世に存在するすべてのもののうち、最も根源的なものは、「気」と呼ばれるエネルギーだ。
「気」は宇宙の隅々にまで満ち満ちている。森の木にも「気」があれば、花にも小鳥にも、道端にころがる小石にも「気」が満ちている。
人間もこの宇宙の大自然の一要素にすぎず、人間の根源となっている力も、この「気」なのである。
「気」をいっぱいに受けながら、「気」の流れに逆らわずに生きていけば、人は苦しみや悩みから解放される。病気にもなりにくくなり、文字どおり元気な一生を送ることができる。 >それどころか「気」の流れがよくなると、人の流れ、金の流れもよくなり、思うように人生を展開していくこともできるようになる。
つまり、「気」はある種のスーパーパワーで、超エネルギーの一種だと言える。
そのため、21世紀の最先端技術としては、「気」は最も重要なものになると言われているわけだ。
こういう話をすると、「気」の正体はいったい何なのですか? という質問を受けることがある。なにしろ「気」とは、目には見えないし、触れることもできない。「それ、このとおり」と目の前に出して見せることができないのだ。 現代の科学は、だんだんに「気」を、電磁エネルギーなどというような形に変え、ある種の力が働いていることを証明しつつある。
しかし、科学的な方向から「気」を証明することも必要かもしれないが、私はそんなことよりも、まずは「気」を実感してほしいと思う。
実は、私が「気」について話をすると、
「いいかげんなことを言って、人の心をたくみに操作しようとしているのではないか」
と、眉につばをつける人も少なくない。
そんな人は、この本をこの場で投げ出してもらって少しもかまわない。
「気」について理解しようとしない固い頭の持ち主は、もともと「気」の流れがきわめて悪いのである。
もちろんそういう人でも、「気」について理解しようという姿勢を持てば、しだいに頭が柔らかくなり、「気」の流れも改善され、人生がいい方向に向かうようになるのだが……。
「気」とは、誰の体の中にも宿っている、われわれが生まれながらに持っている根源的な力である。「気」を持っているのは人間だけではない。この世のありとあらゆるものに、「気」は宿っているのだ。言わば、この宇宙や大自然に満ちている、言うに言われぬパワー、それが「気」だと言い換えることもできるだろう。
はるかな昔、人がまだ大自然の中で動物や植物と共存していたころは、人はこの「気」を素直に感じ取り、ときには宇宙に満ちた「気」を取り込んで暮らしていた。
「気力が満ちている」という表現は、今でもよく使われる。やる気に満ちて意欲的に取り組んだときと、なんとなく気が進まず、いやいややったときの違いを体験している人は、少なくないはずだ。やる気に満ちて、気力が充実しているときは、ものごとが自分の予想以上にとんとん拍子でうまくいく。仕事に追われて気が張っていれば、疲れも感じず、病気にもならない。不思議なことに、そういう人のまわりには、いつも協力者があらわれ、仕事がうまく進んでいく。
反対に、気が進まないままに仕事をやっていると、思わぬ事故を起こしたり、とんでもないミスをしたりする。こういう現象をよく、「気がゆるんだ」と表現するが、気学から言えば、これは「気」が停滞してよどみ、邪気に変わってしまったために起こった現象なのである。
「気」は人体を活性化し、精神活動も活発にする。心身ともに力が満ちてくるのだから、「気」を強めていけば、仕事も恋も健康も必ずうまくいくようになる。元気という言葉があるが、人がもともと持っている「気」の力がよければ元気がよい、というところから、この言葉が生まれたのである。
「気」の仕組みを知り、「気」を充実させていくことができるようになれば、失敗を未然に防ぎ、病気を予防し、自分に力を貸してくれる人を身辺に引きつけていくことができる。それどころか、「気」は運を連れてくると言われ、運まで味方にすることができるようになるのである。
日々、人生の競争にさらされて、好むと好まざるとを問わず、その競争に打ち勝っていかなければならない現代人こそ、「気」を味方にする方法を身につけることが必要なのだ。
「気」を充実させる方法を知っているかどうかで、人生は天と地ほど変わってくる。いわゆる成功者というのは、無意識のうちに、「気」の理論に見合った生き方をしている人なのである。
この本が、一人でも多くの人にとって、「気」の意味を理解し、充実した人生を送るために役立てば、これ以上の幸いはない。
第一章 「気」の超能力を教えよう
- 「気」がどんどん「運」を連れてくる
- 驚くべき「気」の透視力
- 速読は「気」の応用でできる
- 危険を予知する「気」のパワー
- 「気」の迷いは大損のもと
- 「気」を味方にすれば、恐いものはない
- 緊急時のテレパシーは「気」の働き
- 手のひらは「気」の放射口だ
- 神の力、仏の力は「気」である
- 運を招く人、のがす人
- 「気」の実用性を見逃すな
- 「できる」ということが、「気」のパワーにつながる
- 邪気を嫌えば、邪気が入ってしまう
第二章 「気」が人間関係を動かす
- 人気がある人とは、文字どおり「気」のパワーのある人
- 「華」のある人は強い「気」を持っている
- 「気」の流れを変えて、良縁に恵まれた
- 「気」を合わせるだけで、人に好かれる
- 無理をすると、「気」のエネルギーを殺してしまう
- 頭を入れ替えれば、人気が出る
- 明るい「気」のまわりには人が寄ってくる
- 「短気」は「損気」
- 気力人間は戦わずに勝つことができる
- 自分と相手の「気」の見比べ方
第三章 「気」がビジネスを左右する
- 仕事は「気」でこなすものだ
- 本田宗一郎の絶妙な「気」のアップ術
- 自分と違った「気」を持っている人とコンビを組む
- 「気」の強い社員が、会社の「気」を強くする
- 「できる」人間の気をいただく
- 大声は「気」の流れをよくする
- 器量とは「気の量」の大きさである
- 「トップをとる」と考えると、かえって「気」が滞る
- 皮肉を言うのは弱気人間
- 人のいやがることを言いがちな人は、「気」の量に注意すること
- 一流品には一流の「気」が備わっている
- 好きなものに突き進めば「嫌気」がささない
- 「気」は、くるくる変わってもいい
- 仕事に行き詰まったら、早朝の「気」を取り入れる
- 朝の気合いが一日を決める
- 逆転の「気」を見抜け
- 「気がかり」は潜在アンテナの教え
- 気力人間は戦う前からすでに相手を制している
第四章 「気」が金運を伸ばす
- 「気配」を知るだけで簡単に儲けられる
- 笑う門には福の「気」が来たる
- 人一倍強い上昇志向を持つ
- 「気」が最も強くなるのは自然体のとき
- 運を天に任せて大ヒット
- セールスのタイミング
- 「気」には三日、三月、三年のサイクルがある
- 神社仏閣には、特有の「気」がある
- 「お守り」には大きな気力が期待できる
- セールスの達人は気の呼吸法を知っていた
- 「気」を乱れさせる貧乏ゆすり
第五章 「気」が病を治す
- 病は「気」からは本当だった
- 細胞の「気」を充実させれば、がんも未然に防げる
- 冷え性には足指の行法がいい
- ブリーフやパンストは精気をダウンさせる
- のどの不調を治す秘訣
- 「盗気」は気力を充電させるテクニック
- 「気」は天下の回りもの
- 「気疲れ」を簡単に治す
- ストレス性の病気は、「気」の得意技
- 慢性の腰痛も、「気」の行法を続ければウソのように治る
- 「気」でスッキリやせる
- 自然の「気」を取り入れると、大ケガからも回復できる
- 目に「気」のパワーをよみがえらせる
- あなたの「気」の流れの質を見抜く