2021/09/24 18:42
あなたのまわりには、「彼はいつもツイている」「彼女は本当に運が強い」などと言われる人がいませんか。たとえば、上司から期待を寄せられ、ほかの人とくらべて確実に大きな仕事をまかされているとか、同期の中でも群を抜いて昇格が早いといったように、「人生に勢いのある人たち」です。 ところが才能に恵まれて、人より抜きんでた能力を持っている人とは限りません。ごく普通なのに、どうもほかの人たちより得をしているような気がする……そんな人たちがたしかに存在するのです。
反対に、人もうらやむような学歴や実力を持ちながらも、なかなか力を発揮する場を与えられず、それどころか、ねたまれたり疎外されてしまう……そんな「運に見放された人」もいます。いったいなぜ、こうした幸運の人と不運の人の差が生まれてしまうのでしょうか。
それは、「気」のためです。気というのは、この世のすべてのもの、宇宙の隅々にまで満ちているエネルギーです。その流れが滞(とどこお)ったり乱れたりすると、生活にさまざまな影響が出てきます。仕事でもプライベートでも何をやってもうまくいきません。つまり「不運な状態」におちいってしまうのです。
しかし、気の流れをじょうずにコントロールして、流れに乗れる人は、なにをやってもうまくいくため、自分自身でも「運がいい」と思えます。さらに、スムーズな気の流れは「運」を呼び寄せる力があるので、ますます絶好調になるわけです。
「運が良い」「ツイている」人は「気の流れがスムーズな人」で、その逆は「気の流れがスムーズでない人」ということになります。
「もっともっと運をつかみたい」と思うのなら、まず気の流れをつかむように努めなければなりません。「気の流れ」を自分のものにできれば、「運の寄ってくる体質」になることも可能です。 しかし、「気」が人の運・不運を左右するなどと言えば、「そんなうさんくさい話があるものか」「どうせまゆつばものだろう」などと笑う人もいるでしょう。なぜなら、気は姿かたちがないため、「はい、これが気というものですよ」と差しだして見せることができないからです。
でも、私たちが日常使っている言葉の中には、「気」という文字がつくものがいろいろあるではありませんか。 「やる気」「根気」「負けん気」「元気」のように、見るだけでファイトがわくような力強いものもあれば、「病気」「弱気」「陰気」のようにマイナスイメージの気もあります。これらの言葉の意味するものは、パッと実感することができますね。
高いところから飛び降りる、うんと重い物を持ちあげる、覚悟を決めてなにかをするといった場合には、ほとんどの人が深く息を吸いこんでから、「よし!」「えい!」などと声を出しますね。これは、無意識のうちに自然界から多くの気を取りこみ、また自分自身の中にある気を高めて、いつも以上の力を出そうとしているからです。
また、たくさんの人の中でも、容姿の良し悪しとは別に「なんとなく目立つ」「なんとなく目が向いてしまう」という人がいます。これもまさに気のなせるわざです。その人の持つ気の強さが、存在感となってあらわれていると言えます。
やる気に満ちて、気力が充実しているときは、なんでも予想以上にとんとん拍子で進みます。それほど疲れも感じず、病気にもなりません。不思議なことに、そういう人のまわりにはいつも協力者があらわれ、仕事がうまく進んでいきます。 反対に、気が進まないまま仕事をしていると、思わぬ事故を起こしたり、とんでもないミスをします。こういう現象を「気がゆるんだ」と表現しますが、これは「気」が停滞してよどんだために起こった現象です。
「気」を知るということは、すなわち自分の好・不調を知ること。それがわかれば、自分のツキ、他人との関係、お金や物の流れなどもまた、自然にわかってくるはずです。そして、「気」を充実させる方法を知っているかどうかで、人生は天国と地獄くらい変わってきます。
この本では、「気」をじょうずに使って成功する法則について、いろいろ教えたいと思います。大いに活用してもらいたいものです。
第1章 どんどんお金が寄ってくる――金運の法則
- お金に縁のない人はいない
- その歩き方が金運をのがす
- 歩き方を変えるだけで人生が上向きになる
- 愚痴が金運を遠ざけている
- 目標は大声で、何度も口にしてみよう
- 「ツイている人」から力強い気をもらう
- お辞儀をあなどってはいけません
- 表情を変えれば金運も寄ってくる
- 金運は人なつっこい人に寄ってくる
- 物はしっかり持つのが金運をつかむコツ
- ちょっとしたことで気の流れが変わる
- 自分のことばかり願うと、運が逃げていく
- 高らかな笑いで大物になる
- その笑い方、要注意です
- お金は、やわらか頭の人が好き
- 金を持つにはそれなりの覚悟も必要
第2章 ビジネスがうまく進む――仕事運の法則
- 運を招くタイミング、のがすタイミング
- せっかち仕事は運をのがす
- 鏡の前で百面相をやってみよう
- 泣き顔は「自信顔」に変えよう
- 目の前の運をつかまえた一言とは?
- 素直さは最高の財産です
- 「自分は正しい!」という気持ちが幸運を遠ざける
- 八方美人が営業向きとは限らない
- 勲章があることを忘れなさい
- 失敗談は人の心の扉を開く鍵
- 嫌いな人とじょうずにつきあうには?
- 上司との摩擦を避けるコツ
- 発言する勇気が運を呼ぶ
- 相手を追いつめると自分も追いつめられる
- 「やっぱりね」は「気」の流れのじゃまです
- 大きな声で運を呼び寄せる
- 服装で気を呼びこむ
- 休日には自然の気で充電しよう
- 朝の気を取り入れると、仕事運もアップする
- 深呼吸はただのおまじないではありません
- ひらめく場所、うまく行く場所
- 「気」の時間術で学習効果を高める
- 成功する人はどっしりと腰かけている
- 脚をゆするたびに弱まる気
- スペースを広く使う人は、最大限に実力を発揮できる
- うらやましいという気持ちは向上心に変える
- 男は男、女は女と割り切れば楽になる
- 貸すか貸さないかは自分の心が決める
- 成功体質になるには、大きな字を書くこと
- やさしい文章を書ける人は信頼される
第3章 愛と幸せをつかめる――恋愛運の法則
- 明るい人は誰からも好かれる
- 消極的な性格は直せます!
- 自分らしいファッションがいちばん
- カラオケはへたでもいいんです!
- なにを話していいかわからなければ、相手の話を聞けばいい
- 飾りすぎより自然が最高
- ハードルを上げると縁遠くなる
- プライドの高さが異性を遠ざけている
- 結婚は特別なことではない
- 長続きしないのは愚痴のせい?
- 現状を受け入れることで目の前が明るくなる
- 計画にこだわると悪循環になります
- 好みのタイプと、好きになる人は同じではない
- 電話魔・メール魔は相手を遠ざける
第4章 ぐんぐん体が強くなる――健康運の法則
- 「病は気から」は単なる思いこみではない
- 川は流れているから美しい
- 「元気」について正しく知っていますか?
- 自然に触れることが病気を防ぐ
- 心のあり方が体にあらわれます
- 人間の感情が病気を引き起こす
- サプリメント不要の、体に良い食べ物
- 対人恐怖症は自意識が過剰だから
- 右生活にちょっとだけ「左」を取り入れる
- 「眠らなくちゃ」と思いつめてはいけない
- 質の良い眠りを手に入れるためには?
- 入浴で極上のリラックスと健康づくり
- サケ風呂は理想的な入浴方法